こんにちは。インターネットの普及によってより情報が引き出しやすい便利な世の中になりましたが、インターネットの創始者であるティム・バーナーズ=リー氏はあらゆる人が使えるようにアクセシビリティなるものを生み出しました。さて本日はwebに欠かせないアクセシビリティについて分かりやすく説明していきたいと思います。
アクセシビリティとはそもそも何なのか?
アクセシビリティとはあらゆる障害を持った人や高齢者などが問題なくwebの情報を知ることができるように配慮することです。
目が見えにくくなった高齢者には文字を大きくできたり、目が見えない人のために画像に説明(ALT)をつけたりするなどの配慮を総じてアクセシビリティと言います。
アクセシビリティは国内及び世界標準規格にもなっており、web制作者にとっては無視できない項目ですのでしっかり覚えておきましょう。
ユーザビリティと何が違うの?
ユーザビリティは使える前提での使いやすさですが、アクセシビリティはそもそも使えるか使えないかの問題となります。健常者の常識で考えず、障害者の気持ちになってサイトを制作する必要があるということです。
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主にどういった人に向けたものなの?
アクセシビリティを考慮する上で下記のようなユーザーを想定するべきと考えられます。
高齢者 | 高齢者は小さな文字は見えなかったり専門的な用語が理解できなかったりするので、文字を大きくできる機能やできるだけ分かりやすいUIにするなどの考慮が必要となってくる |
全盲 (まったく目が見えない人) |
全盲の人には支援技術があり、主に「スクリーンリーダー」と呼ばれる音声読み上げソフトウェアが挙げれらる。そういった人のために画像には必ずALT属性でしっかり説明文を入れておく必要がある。 |
色覚障害 | グラフを色分けする際などは模様も加えておくなどの配慮をする必要がある。 |
弱視 | ズーム機能などを駆使し見る必要がある。 |
聴覚障害 | 動画ファイルなどには字幕をつけるなどの配慮が必要 |
肢体不自由者 | マウスなどを使えないため単純な操作で目的を完了できるように設計する |
SEOに関係あるの?
アクセシビリティを高めるとおのずとSEOも高まります。そもそも画像に説明(ALT)をつける事でgoogleなどの検索ロボットが画像の意味を認識しやすくなります。アクセシビリティを考慮するということはそういったユーザーのファンがつきやすく、PVや閲覧時間が伸び、サイトの評価もおのずと上がります。現在グーグルはサイトのロイヤリティを正確に図る技術をとにかく高めています。しっかりアクセシビリティに準じたサイトは必ず評価されると考えて良いでしょう。
アクセシビリティに関する標準規格「JIS X 8341-3」って何?
国が定めたアクセシビリティに関するガイドライン。下記リンクに詳細が記載されている。
http://www.jisc.go.jp/index.html
アクセシビリティのチェックツールってあるの?
下記がWEB上でチェックできるツールです。URLを指定すれば簡単にチェックできます。ソースをコピペしてチェックすることもできますので。まだ本番アップしていなくてもチェックできます。
Another HTML-lint
http://www.htmllint.net/wac/ja/
ウェブアクセシビリティチェックサイトHARETTA
http://haretta.ntt-it.co.jp/wact/inputProc/inputUrlBL.do
関連書籍
アクセシビリティに関する書籍です。はっきり言ってアクセシビリティはかなり奥が深いです。下記書籍を全て買う必要はありませんが、一冊くらい読んでおくとサイト制作の際の注意点が見えてくると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?世界的に普及しているインターネットだからこそ、アクセシビリティのような誰もが使えるようにする技術は必要ですよね。WEB制作者はこういった手間を惜しまずにしっかり実践していけば、おのずとSEOも高まり、結果として制作者にとっても良い利益を生み出します。そう考えるとサイトの真の価値を見出すようになったgoogleのサイト評価アルゴリズムはインターネットをより使いやすいものにした一番の功労者ですね。それでは。