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「ユニクロ帝国の光と影」の紹介と読書感想

取材

こんにちは。WATANABEです。

2011年に話題になった「ユニクロ帝国の光と影」の著者がユニクロに実際に1年間働いてユニクロの内情を調査するという記事が週刊文春の12月8日号で公開されました。

文春の記事の概要は下記

 

『ユニクロ帝国の光と影』ジャーナリスト横田増生の渾身ルポ

ユニクロ潜入一年

ユニクロは私の著書を名誉毀損として二億二千万円の損害賠償を求める裁判を起こした。私は勝訴したが、柳井社長はその後インタビューで「悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」と語った。ならば実際に働きながら取材しよう。以後八百時間を超える労働から浮かび上がったのは、サービス残業と人手不足の実態だ。十一月二十三日からの“ブラックフライデー”。「奴隷の仕事だよ!」「心が折れる」今日も新宿ビックロの職場では怒声が飛び交う──。

 

 

私はこの記事のことをfacebookで知って、非常に興味を持ったので、その潜入取材中の横田氏が以前に書いた著書である「ユニクロ帝国の光と影」という本をamazonのキンドル版を購入し読んでみましたので、読書感想を兼ねてこの本のご紹介をしていきたいと思います。(以下はamazonの商品リンクです。)
ユニクロ帝国の光と影 (文春文庫)

 

 

「ユニクロ帝国の光と影」の内容

内容の概要としてはジャーナリストの横田増生氏が日本を代表するようなアパレル企業になったユニクロに興味を持ち、柳井正という人物を中心にユニクロの良いところと悪いところを取材した本です。

目次は下記のようになっています。

 

序章 独自調査によってメスをいれる

第一章 鉄の統率

第二章 服を作るところから売るところまで

第三章 社長更迭劇の舞台裏

第四章 父親の桎梏

第五章 ユニクロで働くということ 国内編

第六章 ユニクロで働くということ 中国編

第七章 ZARAという別解

第八章 柳井正に聞く

終章 柳井を辞めさせられるのは柳井だけだ

文庫版新章 東京地裁は”真実”と

 

ざっくりとだけ各章をご紹介していきます。


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序章 独自調査によってメスをいれる

著者の横田氏がユニクロのどういった部分に興味を持ったのか、ユニクロがどんな偉業を達成してきたのか、ユニクロが何を目標としているのか、ユニクロがどういったことを実践し、ここまで成長してきたのか、など、ユニクロのことを掘り下げた紹介をしています。

 

第一章 鉄の統率

柳井正とはどういう人物なのか、会社がどんなに大きくなっても絶対に現状には満足せずに、常に危機感を持っている柳井さんについて語っています。

目標意識が高すぎる柳井氏の経営で周りの人間にどういう影響を与えるのか、会社がどういうシステムで動いているか、ユニクロで働く人達の苦労がよく分かるように構成されています。

 

第二章 服を作るところから売るところまで

ユニクロが90年台の後半に入っての”ABC改革”という運用改革を経て、どのように世界に通じるアパレル会社として構造になっていったかを詳しく記した章です。

柳井氏の天才的な経営術の一端を知ることができる内容になっています。

 

第三章 社長更迭劇の舞台裏

ユニクロで社長職を任された玉塚元一氏を更迭した柳井氏。人望が厚く信頼に足る人物だった玉塚氏を更迭した理由が不可解だということから、その理由を追求する章です。そのことを通してユニクロ当地の本質が見えると横田氏は言っています。

 

第四章 父親の桎梏

柳井氏の父親は故郷の山口県で小郡商事という会社を営んでいた、地元の反社会的勢力と関わりがあり、地元の顔役だったとされる父親から、柳井氏は何を受け継いでいったのか、柳井氏の子供時代からの話や父親の話、どういった経営をしてきたのかが分かる章となっています。

 

第五章 ユニクロで働くということ 国内編

国内のユニクロで働く人達の現場の実状を詳しく調査した章です。この章ではユニクロの問題となったサービス残業や厳しい規律などを紹介し、従業員の声などを中心に取材した様子を書いています。ブラック企業として有名になったユニクロの厳しい労働環境を知ることができる章となっています。

 

第六章 ユニクロで働くということ 中国編

国内での労働環境が悲惨なことを前章で紹介したので、次はユニクロの商品を製造している中国の工場を中心に取材をしています。

ユニクロの工場の場所は極秘扱いされていて、中々探しきれなかったことや内部で働く人の現状や実際の声などを書いている章です。ユニクロが品質の高い商品を低価格で実現しているのにはどういう犠牲があるのかということが分かる内容となっています。

 

第七章 ZARAという別解

ユニクロが目標としている企業でもある競合他社であるZARAの経営スタイルなどを紹介しています。正社員比率が極端に少ないユニクロに対して、ZARAの正社員率は8割であることなど、ZARAというアパレル企業がいかにユニクロと違う路線で成功しているかを取材した章です。

 

第八章 柳井正に聞く

柳井氏にインタビューした内容を中心に書いている章です。各章で言及している内容について実際に柳井氏がどのようにコメントしているかを書いている章です。

ここまで読んでからの各章で話題にしていた内容についての柳井さんのコメントは非常に面白く感じました。笑

 

終章 柳井を辞めさせられるのは柳井だけだ

この本のまとめの章です。柳井さんは玉塚元一氏を更迭したりしたけれども、柳井さん本人は何の責任も取っていないなど言及していることから、柳井さんを辞めさせれる人はいないということを言っています。(株式も柳井一家がほとんどを所有しています。)

 

文庫版新章 東京地裁は”真実”と

「ユニクロ帝国の光と影」を出版してから、ユニクロに起訴され、裁判になった経緯を書いた章です。

この章はあとから発売された文庫版に追加された章で実際にユニクロ社員がどういう労働環境にいたかを説明したいます。

裁判の結果として本書の内容は「真実」として、文春側の勝訴となりました。後にユニクロ側は反省の意を表してブラック企業脱却を掲げています。

 

 

 

レビュー。「ユニクロ帝国の光と影」を読んでみて。

私個人としては非常に面白かったです。面白すぎて最初から最後まで一気に読みふけってしまいました。お陰で寝不足です。笑

 

本の内容は真実かどうかについて

本書は文春ジャーナリストの方が書いているので多少言い回し方などで盛っている部分もあるかもしれませんが、実際に裁判でこの本の内容は真実となりましたので、ユニクロが抱えているブラック企業としての体質は確かにあるのかなと思いました。

この裁判の結果を受けて、ユニクロ側もブラック企業と言われないように社内の体制を徹底しているのは確かだと思います。柳井さんも公表しているわけですし。

 

ユニクロが何故成功したかが分かる、ビジネスとしても役に立つ本

本書はいかにブラック企業なのかをメインで書いている本ではなく、ユニクロという大成功企業の良い所も学べるビジネスとしてもしっかり役にたつ本だと感じました。

柳井さんのビジネスに対する熱意は京セラの社長だった稲盛和夫さんのビジネスに対する熱意にも似たものを感じました。やはり成功する経営者は異常とまだ言えるようなこだわりを見せる人が多いように思います。

 

この本を呼んでからの週刊文春の記事「ユニクロ潜入一年」が面白すぎる

「ユニクロ帝国の光と影」の著者横田氏が法律に則って名前を変えて、ユニクロにアルバイトとして入社し、内部の実状を書いた記事である「ユニクロ潜入一年」。この本を読んだ後に読むと面白すぎました。笑

会社として、徹底的に残業管理しているはずが、まだサービス残業が発生していると横田氏が記事にしていますが、その原因たるはやはり柳井さんの大きすぎる目標が原因なのではないかと個人的には思っています。

文春の記事にここまで興味を持ったのは始めてですが、まだ続く横田さんの潜入レポが楽しみで仕方ありません。しかしこの記事だした時点でユニクロ側にジャーナリストが潜入しているのバレますよね?いったいどうするのでしょうか?

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?私自身ここまで一つの企業について掘り下げた本にハマッたのは始めてですが、おもしろいものですね。これから横田氏の潜入レポは他にもあるらしいので、今度読んでみようかと思います。それでは!

 

 

 

追記

やっぱり横田さん解雇されてしまったようです。横田増生氏解雇に関する週刊文春の記事は下記

 
週刊文春 12月15日号[雑誌]

 



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